たとえばこんなふうに…
学校を卒業した後に働いてみたけれど、うまくいかなかったAさん。その後、一歩が踏み出せず自宅に閉じこもりがちになり、「今年こそは」と思いながらも数年が経ってしまいました。外に出るのは通院の時くらいです。
家族は「働きなさい」「少しでも家のことを手伝いなさい」と言います。朝は苦手だし、他の人とうまくやれるか不安だし…。
ある日、病院で「こんなところがある」と紹介されました。ソーシャルワーカーと見学をして利用してみることになりました。
まずは通うことから
- 週2回
13:00-15:00 -
目標決まった時間に通う、遅刻や欠席の時は電話をする。
- 週3回
12:00-15:00 -
目標他の人と過ごす、昼食を一緒に食べる、部屋の掃除をする。
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活動の幅を広げる
- 週3回
12:00-15:00 -
目標働く経験をする。
- ジョブサポート〈郷口〉見学 →1日体験後、週に1回の作業訓練を始める。
- 昼間は外で活動する習慣を定着させる。
- 身のまわりのことでできることを少しずつ増やす(食器洗いなど)。
- 週3回
9:30-15:00 -
目標朝からの外出にチャレンジする。
- 働く日を増やしてみる(作業訓練を週に2日に)。
- 身のまわりのことでできることを少しずつ増やす(炊飯・食器洗いなど)。
- 月に1回の利用者会に参加し、同僚と楽しむ。
- 自宅で役割を持つ(玄関先の掃き掃除など)。
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安定して通う
- 週3回
9:30-15:00 -
目標朝からの作業が辛かった理由を振り返る。
- 何時からなら安定して働けるか探る(作業訓練を午後からにする)。
- 身のまわりのことでできることを少しずつ増やす(味噌汁作り・洗濯など)。
- 週4回
9:30-15:00 -
目標朝からの活動を定着させる。
- 午後から作業訓練をする。
- 新しい作業にチャレンジする(PC作業など)。
- 自宅で役割を持つ(休日は洗濯など)。
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将来のことに目を向ける
- 週4回
9:30-16:00 -
目標自立訓練(生活訓練)期間終了後に向けて今後のことを決める。
- 朝から活動する習慣が安定している。
- 午後からの作業訓練が安定している。
- 自宅でおにぎりを作って持ってくる。
まずはジョブサポート箱崎に“通う”ことから始めました。外に出る機会ができたことで、段々と気持ちが前向きになり、ジョブサポート〈郷口〉での作業訓練も利用するようになりました。
2年間の訓練を終えて、Aさんはスタッフと一緒に就労移行支援事業所に見学に行き、就職に向けてのトレーニング(ビジネスマナーの学習、面接練習、職場実習など)をする就労移行支援事業所を利用することにしました。
今では倉庫内の仕事に就職し、週に4日・1日5時間、元気に働いています。