福岡ジョブサポートの就労移行支援事業を経て就職し、安定して働き続けておられる方が、数カ月前に、痴漢と通報され警察に連れていかれるという事件が起こりました。

全く事実でないことを言い立てられて、警察に連れていかれたのだそうです。

 

ご本人にとっては、身に覚えのない全くの濡れ衣ですから、何が起こったのか呑み込めない中で、知らない人達から問い詰められたり警察に引っ張っていかれたりされて、さぞ怖かったことでしょう。

大勢の人に囲まれて敵意ある目でじろじろ見られたことでしょうし、警官もたくさん来たそうですから、その戸惑いと恐怖は想像もつきません。

 

 その後、警察が付近の防犯カメラなどを確認したところ、全く事実ではなかったことが判明して解放されたとのことですが、解放されるときに、警官から「気をつけなさいよ」と言われたと聞き、何もしていない人に対して、何に気をつけろというのか!と、怒りを覚えました。

警察としては「通報があったから対応しただけだ」という認識かもしれませんが、ご本人は被害者であって、「気をつけなさい」と言われることではないと思うのです。

 

 全く別の利用者さんは、道を歩いていて、警官から職務質問を受けたそうですが、「丁寧な対応でした」とのことでした。

 

お一人お一人違いますし、状況は様々ですから、一概には言えませんが、・・・・

 

障がいのある人の中には、予期しないことが起こると過敏な反応をする人や混乱してしまう人もいて、不審な行動に見えることもあるかもしれません。

でも、少なくとも1人で行動している人は、丁寧な言葉や態度で静かに声をかければ、混乱して暴れるようなことにはならないと思うのです。

 

 社会の中には、いろんな人がいることを、日々の業務の中で、腹の底から理解しておられる警察の方々は、丁寧な言葉遣いや態度で対応することの利点は、十分にご存じのはずです。

 

どうか、静かな声で、丁寧な言葉使いで、おだやかに、ゆっくり声をかけてください。

くれぐれも、威圧的な声音や乱暴な言葉で、脅かさないでください。

 障がいがあろうがなかろうが、み~んな、警察が守るべき国民の一人一人です。