小学生の子どもを持つお父さんスタッフから、「子どもが学校に行きたがらないので、遅刻します」という電話がかかってきました。

聞いてみると、クラスの雰囲気がよくない、先生方も入院されたり学年の途中で担任の先生が替わったりしているクラスもある、先生方が保護者に対してすごく気を使っていることにも違和感がある、・・・など、聞いていくうちに、子どもたちにとって学校がどんな場所になっているのだろう?と心配になりました。

 

自分の小学生時代や我が子の小学生時代を思い出しても、それぞれ、子どもなりの苦労はしていたと思います。

意地悪されて泣きながら先生の所に行ったことも何度もあったし、我が子が「行かない」と1週間ほど休んだこともありました。

何十年も昔のことで、細かなことは忘れてしまいましたが、その時その時は、本当に苦しくて悩んだことは覚えています。

 

でも、なんだか、今の学校は、もっときつそうです。

子どもたちの、いじめによる自殺のニュースと、その原因が学校や先生方の対応にあるのではないかという記事や裁判などもよく目にしますし、先生方の仕事量の多さ、長時間労働や管理の厳しさも取り上げられています。

こうした息苦しさの中で、子どもたちも、先生方も苦しんでいるのではないかと思われます。

 

自分や我が子たちの頃は、先生に慰められたり励まされたり、先生が心配して家まで来られて、しばらく話して帰られたら「明日から学校へ行く」と言って不登校は終了!など、先生は子どもや親の味方だと思えたので、踏ん張ることができたのだと思います。

 

今の時代は、子どもたちを守るべき学校も先生方も、保護者も、子どもたちの成長を喜び合い協力し合うよりも、汚点を出さないように、クレームをつけられないように、言い訳を考えて、・・・・と閉じた姿勢を強く感じます。

でも、これは学校に限ったことではなく、今の社会全体の空気ではないかと思います。

 

どうしたらよいのでしょう。

私たちの社会が持っている長い歴史の上に出来上がった社会システムや人間関係の作り

方などが折り重なった結果ですから、一朝一夕に解決できる方法があるわけはありません。「学校が楽しい」「勉強は面白い」「お友達と遊ぶのはうれしい」「先生は自分のことわ

かってくれて応援してくれる」・・・と、子どもたちが思えるようになってほしいと思い

ますが、どうすれば、そんな社会に近づくことができるのでしょうか。