ジョブサポート郷口では、毎月1回理学療法士に来ていただいて、作業する上で、無理無駄のない、身体の使い方などについて、アドバイスをお願いしています。
 ご本人からの聞き取りや担当スタッフからの報告や相談、実際の作業の観察などを踏まえて、身体の使い方や作業の仕方、身体のアンバランスの指摘などについて具体的なアドバイスをしていただき、作業や日常生活に活かしています。
 面談終了後に、スタッフ全員が参加して、相談を受けた方の身体の状況や、支援する中で必要な配慮や注意点などの報告を聞く時間を設けています。
 とても具体的に、身振り手振りも交えて説明してくださるので、その後の支援をする上でも、スタッフの教育的な面でも、とても助かっています。
 ところで、
 理学療法士というプロの目で、継続して見守っていただく効用として、長い時間をかけた第3者の目が、支援の中に入っているということも大きいのです。
 30数名の利用者さんがおられますので、平均すれば2,3年に1回ぐらいの頻度で見ていただくことになります。
前回の記録や記憶を踏まえて、面談していただきますから、1~3年の変化を見ていただくことになります。
 2月も、2人と面談評価していただきましたが、その中の1人は、利用開始間もない頃に面談していただいて以来で、2年余りの月日が過ぎていました。
 スタッフへのレクチャーの時に、「いやあ、こんな方だったかなあ?と思ったんですよ」「初めてお会いしたときは、とても不安そうな様子をされていたのだけど、すごく明るくなっておられましたね」と言われるのを聞いて、「ああ、そうだったなあ」と利用を開始された頃のことを思い出しました。
 利用を始められた頃は、「怖かった」「不安だった」「私にできることがあるでしょうか」と、繰り返し不安を口にされていましたが、2年余りほとんど休みなく通ってこられた結果、今や施設外就労にも行かれていますし、所内の作業でも信頼できる働き手になっておられます。また、優しい人柄なので、昼休みなどには若い人から話しかけられています。
 こうした積み重ねの成果を実感しての自信が、理学療法士さんも驚く変化を遂げられたのだと思います。
 毎日通所して、慣れた人達と一緒に、誰かの役に立つ、社会で必要とされる仕事をし、その成果として、少しずつできることが増えて自信を持て、周りからは「安心して任せられます」と信頼され、お金を稼ぐことができる、仕事だけでなく興味関心が拡がり・・・という「仕事をするということ」が、人をどれだけ前向きに変化させるか!
 私たち就労支援に携わる者にとって、馴染みの光景です。

 今、働くことに不安を持っていたり、職場でうまくいかない思いを抱えていたり、人間関係に苦しんでいたり、引きこもっておられる方など、1歩踏み出してみませんか?
 できることから始めましょう。できることは必ずあります。
 急ぐことはありません。気持ちが動いたら、1歩踏み出しましょう。