誰でも、さまざまな「困った」に出会い「どうしたらいいのだろう」「誰に聞いたらいいのだろう」と、立ち往生することがあります。
 そんな時、「あそこに行けば、なんとかなるかな、どうすればよいか教えてくれるかな」と思える所があれば、安心して暮らせます。例えば、派出所、区役所や役場、保健所、クリニック、公民館、福祉センター、・・等が思い浮びます。
 特に、障がい福祉サービスについては、例えば「病気になって障がいが残った、そのせいで失業した、お金がない、障がいがあって働けるか?働けなかったらどうしよう、家賃も払えなくなって住む家もなくなる」・・・など、「困った」は複合することが多いですし、利用できる制度もいろいろ、手続きも複雑ですから、道案内人が必要です。
 その障がい福祉サービスの道案内人が、相談支援事業であり、障がいのある方やご家族にとって、福祉サービスの道案内人は、絶対に必要だと考えて、2018年特定相談支援事業所として相談支援事業所プラッツを開設して約3年が過ぎました。

 相談支援プラッツの2代目の管理者小園に、現状や課題についてインタビューしてみました。
  ・業務の柱は、行政や基幹相談支援センターからの紹介で、福祉サービスを利用したいとの相談の対応です。
 ・「就労移行支援事業所を利用したいので、自分に合う事業所を探して欲しい」など、利用したいサービスが具体的で、はっきりしている方へは、計画を立てて進めます。
 ・何が「困っている」かあやふやな方や、いくつもの「困った」を抱えた方へは、お話を聞き、必要だと思われるサービスを説明して、一緒に考えることから始めます。
 ・これは?と思う事業所の見学に同行したり、利用手続きに同行したり、まさに道案内をします。
 ・「将来は就職したい」方や、就労継続支援A型やB型の利用希望など、就労支援をメインにしてきた福岡ジョブサポートの強みを生かせる相談も多いです。
 ・借金問題の対処や年金申請、生活保護申請など、お金が絡む支援は、いくつもの機関との連携が必要ですし、幅広い知識も必須です。
 ・ヘルパーの調整は、なかなか難しい。家の中で1対1の関係になるので、お互いの相性もあるし、障がい者自身もヘルパー利用に慣れていないし、ヘルパーも障がい特性の知識や経験が乏しい場合があり、サービス利用が続かないケースもあります。
 ・報酬に反映されない仕事だけど、それをしないと、相談支援としてまともな支援ができないケースも多いです。
 ・精一杯頑張っているのに毎月赤字なので、計画相談支援の報酬の仕組みを見直して欲しいです。

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 相談支援も含め、障がい福祉サービスは歴史が浅く、未だ標準的な方法論も成熟しているとはいえず、ノウハウの蓄積もまだまだで、基盤がしっかりしていないと感じます。
 障がいのあるお一人お一人の人生やいのちに関わる仕事なのに、そんな重い仕事を担うための教育システムも資格制度も発展途上です。
 障害者自立支援法が施行されて以来、障がい福祉サービスへの社会の理解も広まってきているし、障がい福祉サービスの制度も整ってきていると実感していますが、まだまだ「目の前の困っている人を何とかしてあげたい」という、支援者の善意に依存している部分が大きいと感じます。
 医療分野と比較すると、その差は歴然です。

 相談支援の現状と課題を聞きながら、改めてそんなことを考えました。