Aさんは、高校生の時に、高校生を対象にした “放課後等デイサービスフィット馬出”を利用しておられました。
 卒業後、他の事業所の利用を経て、「就職したい」と“就労移行事業所ジョブサポート馬出”の利用が始められました。
 Aさんとジョブサポート馬出の支援スタッフとの奮闘の結果、この度就職され元気にがんばっておられるようです。
 職場では、今の仕事を入り口にして、だんだんといろんな仕事にチャレンジして欲しいと言われているそうです。

 Aさんが就職するための課題として設定し取り組んだことや約2年間の変化、就職にどう結び付いたのかを、支援担当者にインタビューしてみました。

1.初めの頃は、作業が手順書通りにできなかったが、できるようになってきた。
本人なりに効率のよい方法を工夫したつもりだけど、かえって時間がかかったり混乱したりしていたが、「どうしたらよかったのか?」を一緒に振り返り、体験を重ねて、指示された手順通りにすることが定着してきた。

2.作業スピードがアップした。
手順通りに作業することが定着し、無駄な動きが減った。

3.作業のファクターが5つ以上あると混乱することが分かってきた。
5つ以下だと混乱することなくテキパキと問題なく作業できるから、その条件の仕事を探すことにした。

4.いきなり話しかけたり、話したいことがあるとその場にそぐわない話題でも、割り込んでしゃべってしまったりしていたが、どんな話がNGなのかどうすればよいのかを、だんだんと理解できてきた。
SST学習の中で、繰り返しフィードバックしたことでだんだんと制御できるようになり、職場での人間関係への懸念が減った。

5.職場の人と一緒に働く時には当たり前に起きる、他者との近い距離が苦手だったが、慣れてきて過剰な反応をしなくなった。
他者との近い距離に慣れるように、スタッフや利用者さん同士で一緒に行動する場面を作り、フィードバックを繰り返したことで、本人が意識できるようになった。

 その他様々な取り組みを経て、Aさんは企業で働く人をめざして成長していかれ、支援者はAさんが企業で働き続けるための環境や条件について、理解を深めることができてきました。
 そうした折に今の職場の求人に出会い、就職することができたのです。

 「Aさんの準備が整ってきたタイミングと今の職場との出会いは、双方の幸運だと思います。1年前にこの求人があったとしても採用は無理だったろうと思います」と支援者は語っています。
 マッチングの妙、就労支援員にとってこの仕事の醍醐味を聞かせてもらいました。