2月16日(土)「障害者が働き続けるために、働く大人になるための情報フェスタ」が開催されました。会場は天神ビル11階。

 障がいのある人の就労や自立に関わる情報交流の場として、情報フェスタが始まってから、6、7年。
 福岡県の委託を受けた株式会社ジャストヒューマンネットワークが始められた事業で、以来カタチを少しずつ変えながらも毎年続いています。
 現在は実行委員会方式で、メンバーは株式会社ジャストヒューマンネットワーク、株式会社リタリコ、一般社団法人Bridgeと福岡ジョブサポートです。

 私どもの事業所に来られた障がいのあるご本人やご家族の方のお話を伺うと、「こんなところ(支援が受けられる)があることを知らなかった」「もっと早く知っておきたかった」と言われることが多いのです。
 そんな思いを聞かせていただく度に、必要としておられる方に必要な情報が届いていないことを思い知らされます。
 「どうすればよいのか?」「どんな支援があるのか?」「どんな準備をしたらよいのか?」「そもそも、どこに相談したらよいのか?」・・・等々不安を抱いておられる障がいのある方やご家族、関わりのある方などに来ていただいて、必要とされる情報を提供したいし、どんな不安を持っておられるのかを教えていただく機会とも考えて、福岡ジョブサポートは、その趣旨に賛同し、ずっと参加させていただいています。

 今回は約80名の方が参加してくださいました。
 特別支援学校の先生や相談支援事業所の相談員なども来られていましたが、圧倒的に多いのは親御さんでした。
 基調講演「障がいのある子を持つ父親の使命と役割」に加えて、当事者発表、会場セッション「聞いてみよう!」というプログラム。

 当事者発表は、自閉症のAさんとうつ病を患ったBさん。
 Aさんは、福岡ジョブサポートが福祉作業所だった頃利用を始められ、就労移行支援事業を利用して就職された方で、もう10年がんばってこられました。ずっと支援を続けてきたジョブコーチの小園とのまじめなやり取りが、何ともユーモラスで何度も笑いが起こっていました。
 また、株式会社リタリコの就労移行支援事業を利用して就職されたBさんの、障がいを開示しないで就職した場合と開示して就職した場合の違いなど率直に話してくださいました。  
 一般で採用されれば給与は高いが、当然支援も受けられないし職場での配慮もなくて、何度も辞める結果となった。障がいをオープンにすると、正社員ではない場合が多いので給与は低いけれど、ジョブコーチ支援も職場での配慮も受けて働くことができて、今は働き続けることができていると。

 お2人の発表を聞かれて、その方に合った環境調整などの支援があれば、障がいのある方が職場に必要な働き手として働き続けて行くことができることということを、実感をもって納得されたのではないでしょうか。

 終了後に、相談に来られた方は、障がいのある小学2年生のパパでした。
 「将来働くことができるために、今何をしたらよいか?」と尋ねられました。
 ママではなく、パパが1人で参加され、障がいのある我が子の将来のために今なすべきことを相談に来られたのです。
 なかなか遭遇しないことだったので、うれしくなりました。

 「将来働き続けるために、小学2年生の今、できること」として、2つ申し上げました。
 まず、生活リズムを整えること、そして自分自身に対しても周りの人に対しても信頼できるという感覚を育ててほしいと。

 働くだけでなく、生活リズムの重要性は異論ない所でしょう。
 また、自分は大丈夫という理屈ではない自信と、周りの人を信頼できるという感覚があると、意欲的にがんばれるし、周りの人を信頼できるという感覚が根付いていれば、目標に向かって他者と協力して自立的に進めることができるのだと思うのです。
 その “根拠なき自信”の基礎を作るのが幼いころの家族との時間ですから、どうぞご家族で楽しい時間をたくさん持ってくださいと申し上げました。
 楽しかった! うれしかった! 面白かった! パパと一緒でうれしかった! ママが楽しそうだったからうれしくなった! 喜んでくれてうれしい! 一緒にいるとうれしい! ・・・などの経験は、きっと記憶の底にあって、「・・・したい」という意欲や「・・・するとうれしい」という前向きの気持を支えてくれるのだと思います。
 それは、障がいの有無も、軽い重いも、障がいの種類やその特性も関係ないように思うのです。