スマホや携帯、パソコンなどの機器を日常的に使っている人が多くなって、知りたいことは、辞書を引かなくても、詳しそうな人を探して教えを請わなくても、本を読まなくても、図書館に行って文献を調べなくても、即座に知ることができる時代になっています。
 ・・・“時代になっています”という表現そのもので、年代がわかってしまいますが、若い人にとっては、“なった”わけではなく、空気みたいな感覚でしょう。パソコンが新たなツールとして、“登場した!”という感覚がぬぐえない人間にとって、ここ最近の変化にはなかなか付いて行けません。

 福岡ジョブサポートを始めた1999年は、まだパソコンも結構高い買い物でしたし、携帯電話が出回り始めていた頃でした。
 “これから障がいのある人が働く上で、パソコンは強い味方になる”“パソコンを使いこなせるスキルを持つことは、障がいのある人にとって武器になる”と考えて、福岡ジョブサポートを開所時に、2台購入したことを思い出します。

 ホームページ制作の学習会で、1台のパソコンを5,6人でのぞき込んでいる当時の写真があります。
 たった2台のパソコンを、10数名で譲り合って使っていた時代から18年、パソコンもまさにパーソナルになり、携帯電話やスマートフォン、タブレットなどを複数持つのも珍しくない時代になって、情報の扱い方も意味も大きく変化してきました。

 最近は本が売れない、新聞の購読者が減っている、テレビさえも見ない人が増えているとも聞きます。
 ネット上での情報は、あらゆることについてなんらかの答えを提供してくれますが、必ずしも欲しいレベルの情報が得られるわけではありません。

 私たちの事業所に見学に来られた時や利用が始まった後、「もっと早く知っていたら・・」「もっと早くから利用させたかった」と言っていただくことがあります。
 真摯に褒めて下さるので、とてもうれしいのですが、反対に言えば、必要とされている方々に、私たちが取り組んでいること(情報)が、必要とされている時にお届けできていないということでもあります。

 例えば「就労移行支援事業所は?」という問だと、依拠する法律や何をするところか?事業所の名簿等は、ネットで見つけることができるでしょう。
 しかし、「どんな雰囲気なの?」「どんな人がいるの?」「私の目標ややりたいことができる事業所かな?」などは、ほぼわかりません。

 ネットで得られる情報は、ホンの一部で、扉や壁の色から温度や湿度、匂い、スタッフや利用者の男女比、年齢層、・・・等、五感を駆使して感じ取れる多岐にわたる情報があって初めて、「自分に合う、合わない」「利用したい、止めておこう、試してみようかな?」の判断できるのでしょう。

 福岡ジョブサポートでは、ホームページもパンフレットも作っているのですが、どうしたら上記のような情報を求めている方に応えることができるのでしょうか? 
 難しいことです。