福岡市立中央特別支援学校の卒業式にご案内をいただきましたので、出席いたしました。
 明るく温かな雰囲気の卒業式でした。

 校長先生から手渡される卒業証書を受け取る卒業生の様子からも、3年間の学校生活や家庭生活、ご本人とともに努力された先生方やご家族との毎日が積み重なって「卒業生お一人お一人の今」があることが伝わってきました。
 みんな一所懸命でした。
 自分の席から檀上までは先生方に付き添われて進んだ卒業生もいましたが、それでも、校長先生の前には全員が一人で進み、卒業証書を受け取ることができました。
 皆さんいつもと違う緊張する場面で、本当にがんばられました。
 卒業式終了後、校長先生が「全員が卒業証書を受け取ることができてよかった」とご挨拶の中で言われたことを聞いて、きっと先生方は、校長先生の前に一人で進む卒業生を祈るようなお気持ちで見守っておられたのだろうと思われました。

 また、保護者代表のお母様の、万感こもるご挨拶には、18年間の思い出の中にたくさんの詰まっているであろう喜びや悲しみが隅々まであふれていましたし、保護者の皆様の胸の中にも、それぞれにたくさんの思い出や思いがめぐっておられるのだろうなと想像して思わず目の奥がつんとなりました。

 どの卒業式や入学式など人生の折り目の時は、これまでのことやこれからのことを思い、感激もひとしおの時間ですが、特別支援学校のそれは、より濃密な空気が感じられます。それは、生徒さんたちの一生懸命さ、保護者の皆さんの熱い思いや将来に対する不安、先生方の熱意や使命感がより強く感じられるからだろうと思います。

 フィット県庁前の生活訓練には、昨年の卒業生が2名おられます。
 この学校に通い、このような温かい卒業式を経て私たちのところに来られているのだと、改めて生徒さん達や先生方の様子を見させていただきました。

 今の利用者さん全員が、1年前に卒業した人たちなので、卒業式がどんなふうだったか聞いてみました。
 「緊張しました」
 「話が長くて、早く終わらんかなと思ってました」
 「校長先生から卒業証書を受け取って、振り向いたら(友達や先生たちや親など)ワアーッと見えたので、ドキッとして緊張しました」