『はたらく大人に フィット県庁前』の開所に向けて、事業所内のリニューアル工事や新しい棚の搬入設置、引越し等々で、いろいろな“職人技”“プロの技”に触れるチャンスがありました。

 壁やカーペットの張り替えをする職人さん、腰の周りに重そうな工具をたくさん下げてキビキビ動く大工さんや電気工事の職人さん、特注の棚を運んできて壁や周りの家具との微調整をしている建具やさん、これらの職人さんたちを統率して計画通りの仕様と進行を管理する設計士さん、スティール棚を運んできて指定の場所に設置して平衡バランスを確認している棚メーカーの営業パーソンや技術者、引越しを請け負って6,7名の見事な連係プレイを見せてくれた引越し業者さん等々、さまざまな職種の働きぶりを見ることができました。

 それぞれの専門スキルに加えて、安全確保のための動作や声の掛け合いのタイミング、掛けられた注意に対して必ず返事をして、安心感を返すというやり取りにも感動しました。
 また、異業種の人達が狭い空間で作業をしますから、コミュニケーションがとても大事です。ちょっとした手助けをしたり、短い言葉かけで譲ったり譲られたりすることで、作業が効率的に進んでいる様子も目の当たりにしました。

 ベテラン職人さんの動きは、どの職種も共通なところがあります。
 骨身を惜しまない動きと、頭(脳)と身体の連係プレイの見事さ、そして、おそらく何度も何度も失敗にめげずに積み重ねられた豊富な経験に裏打ちされた柔軟な対応力です。
 一方、ベテランに混じって、ちょっとぎこちなく動いている人、指示待ちの人が目に留まりました。新人かアルバイトだろうと思われましたが、かれらの動きとベテランの職人さんとを比べると、「スキルは磨くものだな」「時間をかけた積み重ねが大切だな」とあらためて確信しました。

 今、『フィット県庁前』の道路が拡幅工事中です。
 たまたま駐車場の出入り口が工事中で、車を入れようとした所で「ちょっと待ってください」と制止されて、しばらく車の中で待っている時間がありました。
 待っている間に目の前に繰り広げられたのは、さまざまな職務の職人さんたちの見事な連係プレイでした。
 道路工事に携わっていた工事の人だけでなく、安全誘導の人、シャベルカーなどの重機の運転する人などの工事関係者10数名が、待っている私たちに対して、「申し訳ない!」と言う思いを共有して、一刻も早く通れるようにしようと、全員が自分の役務を超えて動いておられるので、待っているのが苦になりませんでした。

 豊富な経験に裏打ちされたスキルだけでなく、誰のために何をするのかという目的をしっかりと理解し、見通しを持って仕事をすることの大切さを見せてもらいました。

 最近、大きな企業の失態や新幹線台座のひび割れなど、日本の誇るべき職人文化はどうなったの? 職人の矜持は? と心配になる事件もありますが、こんな職人さんたちががんばっておられるから、日本はまだまだ大丈夫!!