花が大好きです。
 蘭やバラなど豪華な花もきれいだなと思いますが、そんな立派な花よりも、家々の庭に咲いている草花や、道端や野山に咲いている花に惹かれます。

 最近の花屋さんには、季節に関係なく贈答用の高価な花が並んでいますが、やっぱり花は季節モノで、秋の花というと、彼岸花や萩、コスモス、菊・・・が浮かびます。

 彼岸花は、花弁が広がって華やかな花で、最近は赤だけでなくピンクや白色も見ます。
 そろそろ咲き出す頃で、田んぼや小川の土手などが、ちょっとの間真っ赤になり、ああ、秋になった、涼しくなったとホッとするのと同時に寂しさも感じさせる季節の変わり目の花です。

 萩は、万葉集の季語として使われている最も多い花の名前だと、ラジオで誰かが言っていました。
 赤紫や白色の小さな花をつけた萩の枝が、風にさわさわと揺れている様子は、秋の阿蘇や九重の山々をイメージする時に思い浮かぶ景色のひとつです。

 コスモスも、和名で秋桜(あきざくら)という秋の花です。
 外来種だそうで、最近はいろんな色のコスモスが見られますが、花屋さんに花束として並ぶとあまり目立ちません。
 むしろ、道端や庭先に、日照りや雨や風など夏の過酷な気候の中で、折れ曲がったり地面に這ったりしながらも、起き上がってたくさんの花を咲かせているコスモスが、生き生きしていてたくましくて好きです。

 菊は、仏壇とかお墓とかに飾るイメージ。色合いも地味ですし、長持ちするので重宝だったのでしょう。主役よりも脇役で活躍しています。
 畳の部屋も少なくなった今の私たちの生活にはあまりマッチしない和風のイメージでしたが、最近は、まん丸い大きな菊や花弁が広がった菊、いろんな色合いの菊も見るようになり、時々買ってきて他の花と組み合わせて飾ることもあります。

 庭のない住まいなので、道の駅や産直の店に行っては、花やグリーンの鉢物や四季折々の草花をあれこれ買ってきて、我が家だけでなく、事業所の隅や棚などに飾っています。

 出勤前のあわただしい時間に、いくつもの鉢の水遣りや、あちこちに飾っている花瓶の水替えにバタバタしているのを見て、夫は「好きだねえ」と半ばあきれていますし、スタッフも、所長のささやかな道楽と思って、黙って見てくれているのだろうと思います。

 時々、利用者さんが「これ何の花ですか?」とか「(鉢の)花が咲き出しましたよ」とか声をかけてくれます。
 コミュニケーションのツールになっているのもうれしいし、季節の変化や自然を感じてもらえたらうれしいなあと、せっせと鉢の水遣りや花瓶の水替えに励んでいます。